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【対談レポート・後編】 プロサッカー選手遠藤航(日本代表)の「主体性を育む」子育て論 遠藤航氏×エデュリー代表 菊地 「挑戦力~子どもたちの未来~」

◆毎日のプラスアルファ、その積み重ねが運動発達の向上
菊地)今回「挑戦力」ってタイトルになったのも、航くんがエデュリー、エデュラの方針に共感してくれて子どもたちの将来、これからの教育に可能性を感じて出資してくれた経緯があるけど、どういった方向に進んでいってほしいという想いはあったりるするのかな

遠藤さん)子育てに関して言えば、これからどんどんグローバル化していく中で、もっと小さいころから言葉だけでなくプラス主体性、経験を積み重ねること、環境をつくることなどが大事になってくると思う。
日本だと中々大きい公園がなかったり、あそべる場所も制限があったりしますからね。
子どもにとって、遊んで学ぶことが一番大事だと思います。

菊地)確かにそうですね。日本の保育園でなおかつ認可保育園に来たのは初めてですよね。未来のツリー保育園を見てどうですか。

遠藤さん)設備がいいですね。僕が通っていた幼稚園は1つの建物にみんながいて、遊びに行くところは公園だったかな。近くに大きい公園もなかったから、ここはすごく綺麗ですよね。

菊地)ありがとうございます。
ここは身近に園庭や芝で遊べたりするように環境を設計しました。
月齢が小さい子の遊びは、カートに乗って公園やお散歩で帰ってくるぐらいしかできなかったりするので、安全を確保したうえで身近に遊べる環境があるといいなと。乳幼児の小さいころから体を動かすことで3~4歳児の運動発達や自己肯定感にも繋がるのですが、航くんのお子さんはどうですか。今子どもが4人いて何か子どもの運動神経で思うことってありますか。

遠藤さん)運動もそうだけど、やっぱり上の子より下の子のほうがやってみることが早いですよ。下の子はまだ2歳になっていないけど、危なっかしいくらい。
ちょっと高めのテーブルから飛び降りようとしたり、「危ないよ」と注意するとやめるけど、やりたそうに見てくるからやらせてみようと見守りつつやらせてみたり。結果、大丈夫でしたけど、本当に下の子は何でも吸収するので成長も早いですね。

菊地)やっぱり上の子を見ているからですね。
航くんも、航くんの奥さんも「やらせてみよう」で見守る姿勢が凄いですよね。
4人の子育てを経験したからですか?

遠藤さん)4人目だからっていうのもありますね。1人目だったらやらせてないかもしれません。
子育てを経験したということもあると思う。このくらいだったら大丈夫かな、という感覚もありますし。

菊地)凄いですね。僕、年齢が1つしか変わらないじゃないですか。それで4人の子育てをされていて上の子が何歳ですか。凄いですよね。

遠藤さん)上の子は8歳です。もう少年です。サッカーは好きなんですけど、今ゲームにハマっていて。eスポーツ、プロゲーマーになりたいって言ってます。

菊地)eスポーツもオリンピック競技になるかもしれないですもんね

遠藤さん)そう。昔ならゲームも1日1時間2時間まで、とか言われていたけど、今はほんとにそこまで制限するべきなのかと思う。バランスなのかなと。それが仕事になる時代だから、子どもの可能性という点でも制限すべきではないのかなって。上の子、めちゃゲームうまいですからね(笑)

菊地)たしかにそうですね。今ゲームは何やっているんですか

遠藤さん)ちょっと前はスプラトゥーン、マインクラフトは教育にいいかなと。今はフォートナイトにハマっています。友達と楽しそうにやっていますよ(笑)

菊地)ドイツでもフォートナイト流行ってるんですか

遠藤さん)日本人が結構住んでいて、学校の友達も日本人の友達が何人かいてやっていたり、ドイツでも流行っていますよ。

菊地)日本人のコミュニティがあるんですね

遠藤さん)そんなに大きくないコミュニティだけど、同じクラスのママたちがいるので、奥さんも仲良くしています。

菊地)エデュリーは子どもの主体性を大事にしているんだけど、親が期待してやらせるんではなくて、子どものやりたいことを何でもいいじゃなく、子どもから出てくるものの邪魔をしないというところが航くんの考え方で印象に残ったところ。尊重してあげるって簡単だけど難しいから。

遠藤さん)子どもにはできるだけ大人と同じ目線で接しているんです。まだ上の子も8歳だから見守ることはするけど、一人の大人としてのバランスは考えています。

菊地)一人の大人としてというワードはいいですね。4人も子どもがいると子育てのプロですね。

遠藤さん)子どもに対してどう向き合うかを考えて、探って、今やっと僕自身の子育て論は確立されたかなと思う。まだまだこれからですけどね。

菊地)子育てのプロとしてエデュリーにアドバイスください!
身体発達を伸ばそうとエデュリーの園の中でもいろいろ仕掛けがあって、例えば廊下に置いてあった、凸凹の器具なんかは足の裏や平衡感覚を養ったりするんだよね。

遠藤さん)うんうん、仕掛け面白いよね!いいよね!

◆子どものキャパシティへの理解、子育てで学んだ「子どももひとりの人として」見守ること
菊地)ありがとうございます。
運動発達について何か小さいころからやっておいた方がいいとかありますか。
今って日本の選手もドイツの選手もそんなに体格変わらないじゃないですか。
航くんの活躍背景や体幹のベースとか小さいころからこれやっていると培われるなど何かありますか。

遠藤さん)僕も小さい頃いろいろやってみたかな。一時期野球をやっていたし、水泳もやったし、サッカーしながらやっていたな。いろいろやってみたらいい。その中で、子どもがサッカー選手になりたいといっても、サッカーだけやればいいわけでもないし、自分も野球とか親父とやっていたことがよかったと思います。

菊地)体感鍛えるでいうと、もともとベースよりも今の努力、毎日の練習とかで欠かさず積み重ねでついてくるものなんですか

遠藤さん)ベースはそうですね。根本の運動神経、運動能力は小さい時から培われるものだと感じるかな。最終的に今勝てる体づくりはプロになってから作っていくものだから、本当にベースになるものは小さいころからできているものなんだとは思いますね。

菊地)湘南ベルマーレに行って、浦和レッズに行って・・・同じ練習やっているだけじゃダメってことですよね。それ以外に努力の時間をとるってことですね。

遠藤さん)そう。サッカー選手って2時間の練習で終わるから、そのほかの時間をどう使うかがとても重要だと思います。サッカー選手としてもそうだし、人としての成長も。語学の勉強をするにも海外に行きたいと思って本当にそれを向き合ってやっているのか、そういうのが大事だと思います。

菊地)2時間の練習以外にフィジカルトレーニングをしてるんですよね。

遠藤さん)そう。今はトレーナーをつけてやっています。その時も筋トレもやっていましたし、振り返ると、筋トレだけではだめだったと思うけど、その時ベストだと思うことには取り組んでいたと思います。

菊地)やっぱり、フィジカルトレーニングとか、その時間をとるのが大事なんですね。今って色々な誘惑も多いじゃないですか。コツコツと本業をやり続けるって簡単じゃないですよね。

遠藤さん)そうですね。あとはキャパシティを把握することも大事。
練習も朝2時間の人がいるのと、朝と午後にも2時間練習するのと・・練習の量を人の1.5倍練習して試合のパフォーマンスがいいのと・・その差って大きいと思っていて。その選手によってキャパというか。休んだらそれはそれで慣れてしまうし、やればやるでそれが当たり前になるから。
トレーニング量のキャパシティをどれだけもてるか。やっていったら意外とできるから、そこまでもっていったら強いと思う。人より1.5倍の練習量で試合に臨めるからね。
その積み重ねで1年やったら練習量が違うじゃないですか。それは子どもにも言えることだと思うんですよね。意外とやらせてみたらできたり続いたりすることも。

菊地)キャパシティという話で、今の航くんの過密日程(日本代表スケジュール)を見てびっくりしたんですよ。試合試合試合・・・

遠藤さん)日本代表はそうですね。

菊地)過密スケジュールでもやっていけるのは、普段からキャパを広げることをやっているからなんですね

遠藤さん)そうだと思います。

菊地)その点でも日本から出て、やっぱり海外の環境でキャパを広げていったことか成功要因なんですね

遠藤さん)海外だとその2時間の練習もかなり質は変わってくる。最初はそれについていくのが精一杯で、半年くらいは練習きついと思いながらやっていたけど、今はそれが必要最低限と感じていて、さらにトレーナーをつけてトレーニングをしている。海外でプレーするだけでもそれだけ変化はあるから、その差ってすごく大きいと思っています。

菊地)海外のチームは練習きついんですね。

遠藤さん)ブンデスはきついんだと思います。(笑)

菊地)そのキャパの話を子どもで考えてみたときに、子どもにもキャパがあって、さっきキャパを広げるって話がありましたが、キャパに気付くのって特に乳児0歳児って難しいじゃないですか。航くんは子ども4人のキャパの個別最適ってどう思っていますか。

遠藤さん)難しいと思います。僕も上の子にはやらせすぎちゃったな、と思うことがあって。インターナショナルスクールに行かせて、そのあとに日本語の勉強を週2で習わせて、さらにサッカーも習いたいって言ったからやらせてみたのですが、そのチームが強くて週3サッカーの練習で、土日のどっちかは試合みたいな。だから1週間学校が3時まであって他は習い事・・そうするとやっぱり「サッカー行きたくない」って。
本人もゲームが好きだったし、余計そう思ったのかな。自分でもやっぱりそれはやらせすぎたと思ったし、結局全部やめちゃって、「学校だけは行ってね」っていって通っているんですけどね。それも本人のキャパなんだなと思って理解している。もし、またサッカーやほかの事をやりたいって言ったらそのときはキャパが増えたんだな、って思います。

菊地)なるほど。
やめていいよ、っていうのも大切だなって思うし。そのただ何でもかんでも辞めていいよ、じゃなくてキャパを見極めてサポートしてあげるのってすごく重要ですね。

遠藤)僕も本当はね、サッカー選手になってほしいなと思っていました(笑)
38歳になったら息子は18歳でプロサッカー選手になって一緒にサッカーできるんじゃないかっていう夢を持っていたけど「サッカー辞めたい」って言われたときは意外とすっと受け入れて「いいよ」って言えました。
日本語の勉強もやめちゃったけど、ドリル買ってやってみようか、って言ったら意外とやっていたり、いろいろ工夫するようにもなりました。モチベーションをあげる方法を考えたりしていますね。

菊地)4人いて、女の子は何番目でしたっけ?

遠藤さん)2番目

菊地)じゃ3回はチャンスあるんですね(笑)

遠藤さん)そうですね。下に行くほど僕が長くやらなきゃいけない。一番下の子だと43歳までやらなきゃいけなくなるから(笑)まあ、できなくはないかもしれないけど、そこまでやりたいと思うかはわからないので、僕のキャパも考えないと(笑)

菊地)そうですね(笑)
本日は長い時間インタビューに答えてくれてありがとうございました。これからも「挑戦」を通して世界で活躍を続ける遠藤選手と一緒にエデュリーも変化し、挑戦し続ける会社の姿勢を発信していきたいと考えています!

遠藤さん)今日はありがとうございました。楽しかったです。

◆未来のツリー保育園を見学、園での取り組みに興味を示す遠藤選手
◆直筆サインのプレゼント!大事に展示しています!
◆子どもたちと一緒に記念撮影、子どもたちも大喜び!

遠藤選手ありがとうございました!
ドイツに帰国する直前の忙しい中にもかかわらず足を運んでいただきました。
優しく接してくれる遠藤選手に子どもたちもべったりでした。

◆遠藤選手へメッセージ
後日、First StepⅡの保育士&子どもたちが遠藤選手へ「がんばって!」のメッセージを送りました。
これからもエデュリー保育園は一同、遠藤選手を応援していきます!
そして共に挑戦を続けていきます。